きょうは誰にライダーキックをお見舞いしてやろうかと企みながら、
チャリンコでかけずりまわっていた、あの頃。
おしべとめしべの何たるかも解らず、
「おな(岩井志麻子風)にぃ〜」を知ることすら、
まだまだ、先のハナシとなる、遠い昔。
あのときは、
ただなんとなく好きだった、いくつかの「歌」たち。
誰の歌なのか、何の歌なのか、
それも、
わかっていたり、いなかったり。
― やがて、時は流れ ・・・ は、したけど。
彼女たちの、あの、メロディ付きの陳腐な魔法は、
いまこそ、
もはや汚れ放題の
オレの頭の中をからっぽにしてくれて、
丸めた猫背に、
軽〜い軽〜い、羽を生やしてくれるのだ。
・ ・ ・
・ ・ ・ ・
「潮風のメロディ」南沙織
「水色の恋」天地真理
新型カラーテレビの中の、青い水平線からシンシアはやってきた。
おとぎの国から、真理ちゃんはやってきた。
「はじめての出来事」桜田淳子
あなたはホントに“セクシー・セディ”になっちゃったの?
「あなたに夢中」キャンディーズ
ランちゃんに林檎をもらった夢、もういっぺん見たいな。
「赤いハイヒール」太田裕美
近所のネーちゃんに
「木綿のハンカチーフの二人は
ハッピーエンドになりましたっていう歌よ」
っておそわったっけ。
そして、
「さよならの言葉」八神純子
この歌をはじめて聞いた頃、オレは例の“自家発電”を知ったのだ。
なつかしいな。
ただ、それだけ。
でも、それで充分。






