すべては空であり、空はすべてである。
そのような意味合いで空という言葉が使われます。
この空という言葉が難しいように思います。
そこで私は、全(ぜん)という言葉を使いたいと思います。
あれもこれも、あなたもそれ以外の人も、なにもかも全部含んだ究極の一つのものを全と表現します。
宇宙全体を一望できるポイントに行ったとします。
そこでは大きな宇宙全体が見渡せます。
しかし、ちょっと待った!です。
一望できるポイントにいるあなたは宇宙の一部であるはずです。
ですから、あなたは宇宙の内側にいなければなりません。
つまり、宇宙を一望できるポイントにいることは実は不可能なのです。
それは、こういうことです。
なにも宇宙の果てまで行かなくても体感できるのです。
あなたはそこにいるだけで、全を体感できるのです。
「あなたは自分の目を見ることは一生ない」ということです。
「あなたはあなたの顔を直に見ることは絶対ない」ということです。
目の前の一滴の水も、広大な宇宙も、両方いっぺんに呼べる呼び方。
それが「全」です。