ある漫画のベテラン編集者が新人の頃の話です。
新人漫画家を発掘して連載ページをスタートしたばかりのころ、ある上層部の役員から批判されたそうです。
「こんなつまらない漫画は恥ずかしくて連載できない!!」
マンガを破り捨てられたのです。
気持ちは真っ暗!どん底に・・・。
けれど、庇ってくれる上司がいたのです。
「漫画をやぶるなんて許せない!絶対にこの漫画を売れるようにしよう!!」とバックアップされ、アドバイスをもらい、その連載漫画は評判になっていったのです。
けれど、その上司はあまりにも偉大で仕事のできる人だったのでいつも自信をもてないでいたそうです。
「上司を越えることはできない・・・それに、こんな仕事のできない自分のことをいつまでも引っ張ってくれないだろう・・・いつかこんな俺のことを捨てる、見限られるだろう・・」
と悲観する気持ちになっていたと言います。
その方はもともと童話作家を目指したので、そろそろ方向展開するべきなのか?・・・と迷っていた矢先、その上司が癌で他界したのです。
病床に倒れた上司は、息子さんに、「あいつの漫画が一番面白い!」といつも褒めていた、という打ち明け話をあとになって聞かされたのです。
「なぜ、上司のことをもっと信じなかったのか・・・」と恥ずかしくなり、後悔したそうです。
その後、上司の意思を受け継ぎ仕事を頑張って行こう!漫画の世界でやっていこう!と心が決まったそうです。
仕事関係に限らず、人を信じるのは難しいことかも知れません。
恋愛相談を受けても、ほとんどの方たちが、彼のことを信じられずに悩んでいます。
でも、取り越し苦労や思いこみのこともあります。
人を信じることで救われることがあります。
人を信じることの大切さについて、改めて考えさせられたのでした。