表情が暗くなり、どんどん老けこんでいる主婦の話をしましたが、その背景が垣間見えるようなできごとに遭遇しました。
子供は高校受験の真っ只中。去年から受験する高校の学校説明会などに、仲の良い親子数名で参加していました。
幼稚園や小学校の学校行事などで顔を合わせては、おしゃべりしていた主婦仲間ですが、子供が中学になってからは、顔を合わせることが減り、高校受験を機に、また、顔を合わせるようになったのでした。
旧知のよしみで、移動中の電車内では、高校受験の話しから苦労話や愚痴へと発展。
聞き役になっていると、皆大変な日常を送っていることを知らされました。
「昨日は一睡もしてないの・・子供が3人でしょう。上の子は大学受験で真中の子は高校生、そしてこの子の高校受験でしょう。学費が大変で・・・経済的にやっていけないから、介護士の資格をとって介護施設に就職したんだけど、夜勤があるからキツくてね・・おまけに中学のPTAの役員にくじ引きでなちゃって・・もう、いっぱい、いっぱいよ」
と疲れた表情で話します。
そのお母さんは以前は近所のコンビニで働いていたのですが、その後は宅配便の助手の仕事をしているのを移動中のトラック越しに、よく見かけたものでした。
そのような事情があり、フルタイムの仕事に転職したことを知りました。
また、ほとんどの子供が滑り止めで1〜3校は受験する中、ある知り合いのお子さんは、一校も滑り止めを受験せず、落ちたら中卒で就職するということを聞き、ちょっと驚いていました。
すると、先日そのお母さんと電話で話す機会があり、話してみると、
「うち、離婚したのよ。私の収入だけでは子供を私立に通わせる経済力がなくてね。子供も私に気を使ってるみたいで、私立には行きたくない!公立の工業高校に入学して、早く就職したい、て言ってるんだけど・・・私がいつもお金がない!お金がない!て言ってるからだと思うと・・なんか、かわいそうで・・・反省してるんだけど、こればっかりはね」
そんな苦しい経済事情や状況を知らされ、大変だったんだ・・・としんみり。
結婚に夢見て、子育てに夢中の時は、表情も明るく輝いていたのでしょう。けれど、人生が予想に反し、現実の厳しさを知り、日々闘っていると、表情もどんどん暗くなってしまうのかもしれません。
でも、皆一応にして、話し終わったあとは、胸のつかえが取れて、明るくスッキリしたようでした。
現代、私の仕事は必要とされているんだな・・とますます実感したのでした。
そして、誰かに悩みを打ち明けるだけでも、気分が明るくなり前向きになれるものだということを強く感じたのでした。