私は「神仏は人の身体を借りて奇跡を起し
人の口を借りてものを言う。」と思う。
こんな逸話がある。
ある国に一人の熱心なカトリック教徒が居ました。
彼は海で遭難し漂流していました。
そこに一隻のボートが助けに来ます。
「早くボートに移って下さい。そのままだと溺れて死んでしまう。」
と手を差し伸べます。
しかし、その男はその手を振り払ってこう言います。
「わたしは神様を信じている。
わたしは教えを守り、慈善活動もたくさんしてきた。
だから必ず神様が助けてくれる。」とボートを帰します。
しばらくすると、また、別のボートが助けに来ました。
でも、彼は同じことばを繰り返し、救助を断ります。
とうとう彼は溺れて死んでしまいました。
天国へ行った彼は、自分を助けてくれなかった神様に怒っています。
そして、何故、神様は自分を助けてくれなかったのか
と大声で叫びます。
すると彼の頭上から神様の声が聞こえてきました。
「だから、わたしはボートを二隻送ったよ。」
これはひとつの笑い話かもしれません。
でも、私はこの話がまんざら嘘で無いような気がして好きなのです。
皆さんも経験があると思います。
友人の一言で迷いの淵から救われたこと。
意気消沈している時に、たまたま出会った人から
チャンスを貰ったこと等、数えれば限が無い程あると思います。
我々はそれを「偶然」と言って終わらせていますが、
本当は神仏の計らいだったのかも知れません。
今日この占いタウンであなたと出会うのも奇跡かも知れません。