タグ「エンディングノート」が付けられているもの

終活のすすめ

「終活」という言葉を聞いたことはありますか?

私も最近意識し始めた言葉ですが、その名の通り
人生の終わりに向けて準備活動することです。

子供が巣立ったとき、家族や親族が亡くなったとき、
定年退職を迎えたとき、パートナーが病気になったとき・・・
自分の老後や死後についてふと考えることがありますね。

高齢の両親や親族がいれば、残された時間をどうやって
過ごしてもらいたいか、考えることも多いでしょう。

私は両親が施設に入ったとき、自分の行く末について考えました。
具体的なことを全く決めていなかったことに気付き、
そこからノートを書いて、終活をゆっくりはじめました。

◆終活とは?

終活とは、死と向き合うことです。
人生の最期に向けて準備することです。

年齢を重ねれば、心身に衰えも出てきます。
病気や不幸を目の当たりにして、死を近くに
感じることも増えてくるでしょう。

遅かれ早かれ、生あるものには死が訪れます。

悲観的に考えることではなく、不安な点を
今から解決して、余生を安心して過ごすための
道しるべを作っておく感じです。

今までの人生を振り返り、色々思い出す
よい機会にもなります。

◆いつから始めれば良いの?

終活を始める時期は、早いほど良いと思っています。

信頼できる葬儀社や弁護士などを見つけるためには
労力を使いますから、動けるうちに始めた方が良いでしょう。

ものが多い人は、今のうち整理しやすいようにまとめて
リストを作ったり、不要なものを減らしておくだけでも
残された人は助かります。

事故や病気の可能性もありますから、必要な情報を
まとめておくだけでも、意外と役立ちますよ。

◆終活の具体的な内容

◇エンディングノートを書いてみる

エンディングノートは、自分の人生を見直し
終わりに向けて準備するための覚書のようなものです。

もし介護が必要になったらどうしたいか、
どんなお葬式をあげたいかなども考えて
まとめていきましょう。

【エンディングノートに書くこと】
・プロフィール(戸籍上の氏名・本籍など)
・自分史
・家系図(住所・連絡先なども)
・交友関係や連絡先
・財産・負債
・介護に関する希望
・葬儀や埋葬に関する希望

どんなノートでも構いませんが、ハードカバーの
カギ付きのものが安心かもしれません。

書き方に決まりはありませんので、自分の好きな写真を
入れたり、目標を書いたりしても良いと思います。

デジタルでも良いと思いますが、ノートを手に取り
書き込んでいった方が気持ちが残りますし、家族にも
良い思い出になります。

動画は喜ばれるかも知れませんね。

◇叶えたいことリストを書いてみる

エンディングノートの後ろの方に、死ぬまでに
やってみたいことや叶えたい夢を書き出して
リストにしてみましょう。

小さい頃に書いた「将来の夢」と大きく異なるのは、
残された時間と予算を考え、具体的な目標を書くところ。

イルカと泳ぐ、ピラミッドに登る、日本一周する、
英語を話せるようになる、ポッドキャストを始める、
体重を5kg落とす、真っ赤なネイルを付けてみる・・・

大きいものから小さいものまで、書き出してみましょう。

書き出して目で見ると、自分の想いが見えてきます。

今月はこれに挑戦、来年までにこれを達成と
計画することで、生活にめりはりも出てきますね。

◇遺言書を書いてみる

以前は書式がしっかり決まっていましたが、
2020年7月から自筆の証書遺言を法務局で
保管できるようになりました。

紛失や偽造・改ざんが心配な方は、
法務局へ預けておけば安心ですね。

【自筆証書遺言書保管制度について】
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html

遺言書は、本人の死後に法的な効力を発揮します。

財産があり、兄弟げんかや親族の介入が
心配な場合は書いておくと良いでしょう。

◇持ち物を整理しておく

自分の持ち物を把握して、少しずつ減らしていきましょう。

後々財産になりそうなものはリストにしておいて。

趣味のものは寄付できる場所を探しておくとか
具体的に決めておきましょう。

「後で使うかも」と思っていたものは、家族や友人に
あげて、いま使ってもらった方が喜ばれますね。

◆自分らしく生きるために

整理していく中で、忘れていた想いや様々な感情が
溢れてきて、自分でも驚くかもしれません。

その全てをそのまま愛しんでいただきたいと思います。

最期の準備をすると言っても、もう歳だからと
静かに生きるということではありません。

自分の余生をいかに有意義に使うか。
最期まで自分らしく生きるための時間の使い方を
前向きに考えるということです。

終活のご相談、ご質問やご要望がございましたら、
お気軽にご相談くださいませ。