こんにちは。
いつもありがとうございます。
ひとつ前の記事で、人の悩み苦しみのおおもとは、神との分離からきているのでは、
ということを書きました。
それなら、もう救いがないじゃないか、と言われそうですよね。
では、、、私がとても好きなお話を。
ポール•ギャリコの『雪のひとひら』というお話があります。
雪のひとひら、ひとつの結晶が生まれて、旅をして、消えていくまでの美しい物語です。
彼女は、ある日、空の高みで生まれ、地上におりてきます。
そして、自分が存在していることを不思議に感じます。自分はいまはここにいて、
けれどいったいもとはどこにいたのだろう、どこから来て、どこに行くのだろう、、
私をつくったのは誰なのだろう、と考えます。
まわりには、自分と同じような雪の兄弟姉妹がたくさんいるのに、さびしくてたまらない。。
ただ、雪のひとひらは、そのあと、何かこうなつかしくやさしい思いやりのようなものが、
身のまわりをすっぽりつつんでいてくれていることに気づきます。
もうすこしも、さびしいとは思わず、いつくしみを感じ、自分を作ってくれたそのひとに
感謝します。
その後、雪のひとひらは、様々な経験をする旅を続けます。
この、雪のひとひらが感じているものが、【神】の【恩寵】ともいうべき感覚です。
雪のひとひらの旅には、この【恩寵】の感覚がずっと流れています。
もちろん、途中にはとても耐えられない、と感じる体験もありました。
それでも、最後に雪のひとひらは、帰るべきところへたどりつき、
とても素敵な言葉を受け取ります。
どんな言葉かは、ぜひ直に読んでほしいので、内緒です。
私は無宗教ですが、
個人的にいうと、この【恩寵】というものは、
実は感じようと思えば、どこにでもあるものだと思っています。
そして、それを感じることは、世界の色を変えます。
この、ひとり、無力なまま宇宙に放り出されてしまったように感じている、自分の孤独や苦しみを癒し、
逆にその状況のなかに、安らかさと幸せを感じ取ることができるようになる、
魔法だと思っています。
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