こんにちは。
いつもありがとうございます。
苦しいことシリーズ その2です。
苦しいことのひとつに、物事が思い通りにならない、ということがあります。
これは、裏を返すと、【物事は思い通りになって当然】と思っているということです。
なんでも思い通りになるということは、一見、よいことのようですが、
要は、思い通りにならないことが耐えられなくなる、ということがあります。
ルソーは、「子供を不幸にするいちばん確実な方法は、いつでも何でも手に入るようにしてやることだ」
と言っています。
ですが今は、わりと多くの子供が、なんでも手に入れられる世の中ではないでしょうか。
そうすると、つい、何事も思い通りになると思ってしまいがちですが、
少なくとも、人間関係は、思い通りにならないことが多いですね。
でも、【物事は思い通りになって当然】と信じていると
相手のことをコントロールし始めるわけです。
そうすると、自分も相手も、もちろん苦しくなってきます。
コントロールゲームになってしまうわけです。
人は支配されることは好みませんから、人間関係はさらに壊れます。
恋人であったら、もう相手に愛は感じません。
親子であったら、子供をコントロールする親は、子供を愛しているのではなくて
子供を自分の何かを満たす道具にしてしまっています。
子供の思い、自主性、自由を尊重していくのが愛です。
子供が思い通りにならないんです、という悩みを訴える親御さんは
そもそも、思い通りになる、ということが勘違いであるところに気付く必要があります。
子供が思い通りにならないときに感じた感情、を自分の中でしっかり抱えて、
自分や相手と向かい合えるのが大人ですが、
たいていは思い通りにならないことにすぐ切れて、自分の感情にさえ気付きません。
思い通りにならなくて切れるのは、赤ちゃんと同じです。
この場合の苦しみは、未成熟さから来ていると言えるでしょう。
相手は、自分を満たす道具ではない、ことを
大人としては覚えておくべきでしょう。
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