凛香 しあわせの扉

●○間違った事をせず正しい行いをしなさい、三歳でもわかるけど？●○

昔昔、ある有名な学者がある高僧に聞いた。
「仏教の真髄とは何ですか？」

するとその高僧は
「間違った事をせず正しい行いをしなさい」

ただそれだけ？
「そんなのは三歳の子供でも知っている、もっと気の利いた
事をいえないのだろうか？」
と憤慨した。

ところが3歳でもわかる事だけど６０歳になっても出来ない
事だとわかりなるほどと理解したとの話です。

この「正しい」が意外と難しい。
正しいとは何ぞや？
間違ってない事だ。まあその通りですがそれだけではない。

何が正しくて何が間違っているのか良く心を落ち着けて
考えないとわからない。

お釈迦様は「八正道」を解いています。

1.「正見」正しく物事を見る事。
2.「正思惟」正しい考え方をする事
3.「正語」正しい言葉を使う事
4.「正業」正しい行いをする事
5.「正命」正しい生活をする事
6.「正精進」正しく努め励む事
7.「正念」正しく記憶して正しい信念を持つ事
8.「正定」正しく落ち着いた気持ちを持つ事

これがお釈迦様が悟った八正道で簡単そうでもいざ毎日
一生実行するのは難しいものです。

この高僧はそれがわかっていたので簡単に答えたのだけど
実際一生を「正しく生きる」事ほど容易にいかないものは
ないというお話でした。

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