マザコンの話(続き)

96561.jpg昨日の続きです。

女性にも当然ながら母親とすごく仲がいい人がいるでしょうが、なにか男性のケースとは違うような気がします。

なんと言うか、マザコンの場合は、性的な匂いがするんですね。

昔、読んだ本に、母親は息子の下着を選んで着させることによって、セックスを管理しようとすると書いてありました。

いつまでも息子を自分の膝の下に置いたり、さらにはその相手になる女性に対するアピールと言う面もあるんでしょうね。

マザコンを難しく云うと、エディプスコンプレックスと言うことになります。

母親を確保しようとの強い感情を抱き、父親に対して強い対抗心を抱く心理状態の事です。

元々はギリシャ悲劇からきています。

それと知らずに父親を殺し、母親と結婚した王様の話です(最後は彼は自らの目を潰してさまようという悲惨な話ですが、なにかをほのめかしているような)。

これに対して、女性にはファザーコンプレックスがあります。

難しく云うと、エレクトラコンプレックスですね。 

女の子が父親に対して強い独占欲的な愛情を抱き、母親に対して強い対抗意識を燃やす状態のことです。

これも父王を殺した母親に復讐するというギリシャ悲劇の物語から来ています。

しかしどうなんでしょう。

私には女性のファザコンは男性のマザコンほど酷くはないように思えます。

とはいえ、程度の差はあれ、すべての男性、女性がこうした傾向を持っていることは間違いないでしょう。

しかし、それを乗り越えていくことが大人になるということではないでしょうか。

いずれにしても、本人はともかく、そんな人間と結婚した男性または女性はいい迷惑ですね。

参考までに書いておくと、親子関係のキーワードとして、阿闍世コンプレックスというのもあります。

これは母親と子の間における葛藤が人格形成上現れるというもので、日本人が唱えた説です。

詳しく説明するのは大変なので、興味がある方は自分で調べてください。

では。