ジャンヌ・ダルクの聞いた声(続き)

20160701073858-1eaef2025e4ba5408a30ea1cf2930df9c7f8ecd0.jpg昨日書いたように神は「イングランド軍を駆逐して王太子をランスに連れて行きフランス王位に就かしめよ」とジャンヌ・ダルクに命じたことになっています。

しかし、これはおかしいでしょう。

イングランド人も神を信じていたはずですよね。

なぜ、フランスにばかり加担するのでしょう。

不公平じゃないですか。

フランス人は自分たちが正しいからと言うかも知れませんが、もし本当にそうならなぜ神はその後のフォローをしなかったんでしょう。

最初は英雄ともてはやされたジャンヌが捕らえられ、処刑される時も、神は知らん顔で何もしない。

まるっきり見殺し。

実は、研究では同じ時期に預言者(神の言葉を民衆に伝える者。予言者とは違います)は4人いて、それぞれシャルル7世に神から聴いた声を伝えたとされています。

そして王太子は自分に都合の良い預言をするのはジャンヌだけだったので、彼女の預言を取り上げたということのようです。

彼女が正しいという客観的な証拠はない。

結局、ジャンヌが聞いたと思っているのは、単なる幻覚だったのでしょう。

大体、キリスト教は愛と平和の宗教のはずなんですから、神は戦争を止めるように言わないといけない。

そう言えば、話は大きく逸れますが、アメリカも戦争をするたびに神を持ち出します。

大統領が演説し、神のお加護とかなんとか。

しかし、戦争とは人を殺すことに他なりません。

そんな行為を神が祝福するわけがないでしょう。

過去はともかく、もう神の名の下に戦争をするなんて恥知らずなことは止めるべきですね。

では。