あるテレビ番組でエコーロケーションを紹介していましたが、なんと言うか、感動しました(感性の鈍麻した私には珍しいことです)。
エコーロケーションとは、簡単に言うと、主に視覚障害者等が、杖でコンクリートを叩く音や舌を鳴らした音などの反響で周囲の状況を把握する技術です。
これで本当に街や家の中を支障なく動き回ることができるんです。
まるで見えているかのように。
コウモリやイルカも同じことをしています。
ソナーや魚群探知機も原理は同じですね。
上にまるで見えているかのようにと書きましたが、面白いことにこのエコーロケーションを行なう人の脳の活動をfMRI(脳や脊髄の活動に関連した血流動態反応を視覚化する方法)で見ると、視覚野が働いているとのことです。
まさに音で視ているわけです。
本当にすごい技術ですね。
人間の能力の素晴らしさを示す一つの例と言えるでしょう。
テレビ番組では米国人のエコーロケーションの使い手がこの技術を日本人女性に教えていました。
短時間のうちにかなりの進歩が見られたようですが、テレビのやることは信用できませんから、実際のところはどうなのでしょう。
是非とも、1年後くらいに成果を演出なしで発表して欲しいものです。
視覚障害を持つ人たちに大きな福音になるでしょう。
また、健常者がこの技術を身に付けることができるかについても興味があります。
さまざまな応用が考えられるからです。
しかし、理論的には十分に可能と思われますが、一般的に視覚障害者は聴覚が鋭くなると言われていますし、またモチベーションにも欠けるところがあるでしょうから、かなり難しいかな。
では。
エコーロケーション
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