「もしもし」は失礼?

この間初めて知ったのですが、ビジネスの電話では「もしもし」と言ってはいけないのだそうです。

理由は、「もしもし」は「申す申す」で上から下への言葉だからとか、略語だからとか、学生言葉だから等々。

なるほどねえ、しかし、「もしもし」は電話交換手がいた頃、「申し上げます」と言っていたのが変化したとの説もあります。

「申し上げます」だったら上から下への言葉ではないでしょう。

学生言葉云々については、どこからそんな意見が出てきたのか知りませんが、私の知っている限りでは普通の大人も使っていたと思います。

略語に関して言うと、現代言葉は略語ばかりじゃないですか。

たとえば「おはようございます」は、朝早く道で会った人にかけていた言葉「お早いことでございますね」が変化したとのことです(諸説ありますが)。

それがすべて使えないとすると大変ですね(極論ですが)。

こうして見るとどうも根拠が曖昧なような。

どこかのマナー好きが適当に思いついたんじゃないかな。

時々あります。

「ありがとうございました」は過去形だからいけない、今は感謝していないみたいだから、どんな時でも「ありがとうございます」と言えなんて教えているマナー講師がいましたが、日本語を知らないとしか思えません。

大体、電話の最初の言葉は、米国では「Hello」、フランス「Allo」、イタリア「Pronto」で、普通に使います。

これに対応する言葉として日本では「もしもし」が使われるようになっただけで失礼も何もないんじゃないかな。

まあ、日本と外国ではマナーに関する考え方が違いますが。

長くなるので明日に続きます。