ある超高齢の作家で僧侶の女性が以下のような発言をしました。
「人間が人間の罪を決めることは難しい。日本が(死刑制度を)まだ続けていることは恥ずかしい。人間が人間を殺すことは一番野蛮なこと。みなさん頑張って『殺さない』ってことを大きな声で唱えてください。そして、殺したがる馬鹿どもと戦ってください」
まあ、言論は自由ですから、死刑反対を主張するのは勝手です。
しかし、殺人者に死刑を科すべきだとする人たちを馬鹿どもと表現するのは良くないですね。
傷ついた人も多いでしょう。
言葉を専門とするはずの小説家とも思えない。
全国犯罪被害者の会「あすの会」の顧問弁護士も「被害者はみんな加害者に命をもって償ってもらいたいと思っている。そのどこが悪いのか。馬鹿呼ばわりされるいわれはない」と反論しています。
まあ、彼女のこうした考えの足りない物言いは今回が初めてではないですが。
そう云えば、少し前のことですが、この女性は青空説法を聴きに来た人たちの何人かの相談に直接答えたそうです。
その中の一人の男性は「死ぬのが本当に怖くて眠れない」との悩みを打ち明けました。
それに対する彼女の回答はこうです。
「心から愛する人がいるとその人が死ぬことの方が怖くなる」
的外れというかきれいごとですね。
相談した人の悩みはそんなところにはないでしょう。
彼女自身の死についての考え自体が浅いのでしょうね。
続きます。
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