ホブ・ディラン再び

20161021071736-7c4bcafa9f93b8bfcaf026f50dc1b5d43b3fad55.jpgボブ・ディランのノーベル賞受賞の話をもう一度とりあげます。

相変わらずもめているようですので。

なんでもノーベル賞事務局はどうしても連絡を取れないとのこと。

これに対して、ディランは反戦の歌を歌っていたから、ダイナマイトで財をなしたノーベルが作った賞なんか貰えないんだとか、もともとロックは反体制なんだから体制の象徴のような賞を無視しているんだといった説があります。

まあ、すべて憶測ですから、真相のほどはわかりません。

ただ、ディランは正式に辞退を表明したわけでもないし、ノーベル賞事務局が授与を取り消すわけでもないようです。

いずれにしても、お騒がせなことです。

それはいいとして、相変わらずテレビでは、歌手がノーベル賞を取ってもいいのかといった議論をしています。

しかし、前にも書きましたが、ノーベル賞はディランの歌や音楽に与えられたわけではありません。

ディランの歌詞に対してです。

大体、ミュージシャンがノーベル賞を貰ってどこが悪いんでしょう。

小説専任じゃないからですか。

しかし、兼業をしている小説家や詩人なんか山ほどいます(特に詩では食べられないことは常識です)。

ひょっとしたらミュージシャンへの偏見があるのかな。

これが八百屋だったら、みんなに口を揃えて褒めたたえるかも知れませんね。

何度でも書きますが、歌手であろうが、芸人であろうが、その作品だけを評価すべきです。

残念ながら、日本にはディランの作品がノーベル賞にふさわしいかを云々する人はまったくいないようですが。

では。