父親・母親・別の女性の遺伝子を持つ赤ん坊

20161025084419-2a47ec8187e57da49f1d5fb6d572f61d99069282.jpgニュースによると、母親の卵子の核を、ほかの女性の卵子に移植して受精させることで、父親と母親、それに別の女性の3人の遺伝子を持つ子どもが、アメリカの医師によって生まれたそうです。

母親が、子どもが死に至る病気の遺伝子を持っていたことから、医師らは子どもの死を防ぐことができたとしています。

この出産を担当したのは、アメリカ・ニューヨークにある不妊治療のクリニックの医師なのですが、この治療はアメリカでは認められていないため、メキシコで行われたそうです。

また、将来、子どもの健康に影響が出ないかや倫理的に問題がないかなどをめぐって議論が起きています。

やはり倫理的な問題がうんぬんされるわけですね。

しかし、命の問題は神の領域だから、人間が手を出すべきではないとの考えはどこから来ているのでしょう。

前にも書きましたが、神とはそんなに心の狭い存在なのでしょうか。

人の命を救えるのに救わないのは神の意志に沿っているしょうか。

まあ、アメリカではいまだに学校で進化論を教えるべきではないなんてことが大まじめに議論されていますからね。

私には、人の進歩に反感を持つ人間が神の名を借りて、自分たちの考えを押しつけているだけのような気がします。

神がいるかどうかははわからないとしか言いようがないですが、もし本当に全知全能の存在ならば、生命の操作程度のことは気にしないでしょう。

神を讃えているわりには、神のレベルを下に見すぎているような気がします。

それはいいとして、日本はこうした問題についてアメリカを見習う必要はないと思います。

では。