セックス依存症の話 (2)

20161126055746-2854ee90632607fe481ae708be9a91c29ee5b195.jpg昨日の続きです。

昨日、書いた「Xファイル」でモルダー捜査官役を演じたデイヴィッド・ドゥカヴニーを初めとして、マイケル・ダグラス、ロブ・ロウ、チャーリー・シーン、そして元大統領のビル・クリントンがこのセックス依存症だったと言われています。

面白いのは彼らはカミングアウトした上で治療のために入院していることです。

ただ、全員男性なのはそれでもまだ恥ずかしいことであるといった感覚があるんでしょうね。

日本ではカミングアウトも勿論ありませんが、セックス依存症自体がそれほど問題になっていません。

これは本当にないのか、タブーになっているために表に出てこないだけなのかは微妙なところでしょう。

まあ、一般的にいって、日本ではセックス依存症に限らず、アルコール中毒やその他の精神的疾患は欧米に比べてかなり少ないと思われますが。

ところで、セックス依存症なんていうと、最近、いま一つ下半身の調子が良くないなんて嘆いている中年男性はかえってうらやましがるかも知れません。

しかし、セックス依存症はそんな悠長なものではなく、アルコール依存症、薬物依存症などと同じで治療すべき病気なんです。

特に、「淫乱」や「エッチ好き」との混同には注意すべきですね。 ちょっと前に野球選手と不倫スキャンダルを起こした女性タレントを、セックス依存症になぞらえるような意見が聞かれましたが、これが典型的な例でしょう。

勿論、いままで「淫乱」と言われてきた女性がセックス依存症であった可能性はありますが。

ただ、単なるセックス好きとセックス依存症は、厳密に分けて考えなければいけません。

セックス依存症の一番恐ろしいところは、欲求を満たすために、心身に危険を及ぼす行為や反社会的な行動を起こすこともいとわない点です。

ですから放置すれば身の破滅を招く可能性が高いんですね。

さらに明日に続きます。

では