本を読んでいると、あるカトリックのシスターの臨死体験の話が書いてありました。
彼女は、足を踏み外して、高い階段から転げ落ちました。
気を失ったのですが、気がつくとぽっかりと宙に浮かんでいて、その体をもう一人の自分が一段高いところから見下ろしていた。
そして、空高く飛翔し、これまでに見たこともない暖かな白い光に包まれたのです。
そして目の前には、光の輝きに満ちた世界があったそうです。
あまりの気持ちよさに、「ずっとここにいたい」と思ったのですがその光の主は「現世に帰りなさい」と、はっきり告げたんですね。
そして気づいた時には、ベッドの上にいた。
その後彼女は特別な力を手に入れたとのことです。
彼女は実際に体験したことだから間違いないと主張しています。
ううむ、申し訳ありませんが、臨死体験の典型的な例の一つですね。
彼女が嘘をついているとは言いませんが、必ずしも本当のこととは限らないじゃないかな。
ついでに言っておくと、臨死体験をした人の一部には彼女のようにそれを非常に特別なものと考え、自分を選ばれた存在と考える傾向があります。
アメリカの脳神経外科医の話が有名ですね(このシスターの経験とそっくりです)。
それはいいとして、自分が実際に体験したことだから本当のことだというのは余りにも短絡的ではないでしょうか。
脳科学的には、ある体験が本人にとってリアルだと感じられるというだけでは、その体験世界が実在するという証明にはならないとされているからです。
続きます。
臨死体験の話
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