教育に関する実験

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テレビである女性経済教育学者が、子供の成績の上げ方について意見を述べていました。

なんでも最近のデータに基づくと、子供の成績を左右する親の一言を断言できるとのことです。

いくつか紹介されたのですが、特に気になったのは、いい点を取った時の正しい褒め方に関する話です。

要するに、「頭がいいね」よりも、「よく頑張ったね」と言うべきなのだそうです。

「頭がいいね」と褒められた子供は、もともとの能力が高かったと考え、意欲を失い、成績が低下する。

反対に「よく頑張ったね」と努力を具体的に褒めるとやる気が出る。

まあ、納得はできます。

しかし、大量のデータ(テレビでは45000人分としています)から得られた結論とのことですが、これには問題があるんじゃないかな。

特に、子供を二つのグループに分けて実験を行なったとの話には疑問を感じました。

効果がある方法で成績が伸びたグループの方はいいでしょう。

しかし、効果のない方法を適用されたグループの子供はどうするんですか。

意図的に悪い成績を取らされたわけですからね。

精神的な問題もあるでしょうし、将来に影響が残る可能性もあります。

大体、子供にかぎらず人間を対象にした実験はかならず倫理的問題が絡んできますし、結論に関してもそのまま鵜呑みできないことが多いので注意が必要です。

では。