「My Way」と「Comme d'habitude」

20161219073212-04c3ae50046c80a97b36b3f2fb6e5b232dfa2273.jpg今まで何回か書いていますが、私は歌が得意です。

最近は一緒に行ってくれる人がいないのでさっぱりですが、昔はカラオケにどっぷりとはまっていました。

それで得意な歌の一つに「My Way」があります。

しかし、かなり昔に何かで読んだんですが、「My Way」 はカラオケで歌うと嫌われる曲ナンバー1なんだそうです。

たしかにこの歌は重いというか大げさだし、大抵の人は歌い上げるもんですから、聞かされる方は嫌になるんでしょうね。

本人は大変気分がいいんですが。

ところで、「My Way」はフランク・シナトラの歌だと思っている人が多いと思います。

たしかにシナトラの代表曲として非常に有名ですが、もともとはシャンソンなんです。

作詞、作曲はクロード・フランソワ※で本人が歌っています。

※この人は人気絶頂の時に風呂場で感電死したので、当時かなり騒がれました。

そして、この曲が気に入ったポール・アンカが英語の歌詞をつけて、シナトラに贈ったんです。

しかし、私はこの英語の歌詞はあまり好きではありません。

これが私の人生だなんて、なんというか、ちょっと大上段すぎて。

フランス語の題名は「Comme d'habitude」で直訳すると「いつものように」で、冷えきったカップルの生活を男性の視線で歌ったものです。

個人的にはこちらの歌詞のほうがいいと思うんですが、それでは多分、世界的な名曲として人々の記憶には残らなかったでしょうね。

しかし、日本でも、大御所と呼ばれるようなベテラン歌手は、人生を総括するような説教臭い歌を歌いたがるようです。

聞いていて本当に面倒くさいというか、自分で自分に酔っているだけの姿なんか見たくもありません。

人生の総括をするのは死んだあとでいいでしょう。

では。