味利きは難しい

20170105173625-ae53a81863e21ba7e5eb5c493608112ecc0bcd18.jpg今年の正月もテレビで「芸能人格付けチェック」をという番組を見ました。

ご存じの方も多いでしょうが、簡単に説明すると、芸能人たちの味覚、音感、審美眼等を審査するという内容です。

彼らは一般人によりもセンスが優れているはずだという想定ですね。

もちろん、間違うところを見て面白がることが目的です。

しかし、本当にみんなよく間違うんですね。

特に、ワインや高級料理の味利きに関しては酷いものです。

たとえば、今回も、100万円のワインと5000円のワインが問題に出ました。

普通、これだけ値段に差があると簡単にわかると思うでしょう(私にとっては5000円でも高級ワインですが)。

それが、そうでもないんですね。

普段から飲み慣れているから大丈夫だとか、高いワインをよく飲むから自信があるとか言っていても間違う。

フランスに住んでいた元アイドルも間違いました。

まあ、フランスに住んでいた、または住んでいるからと言って、ワインの味がわかるようになるとは限りませんが(私が良い例です)。

彼らはよく飲みやすい方が高いと判断しますが、これがいけないんですね。

実は高級なワインは渋みが重要で、どちらかと言うと飲みにくい。

大体、利きワインは難しくて、素人にはわからなくて当然なんです。

有名なワイン通がテレビで間違って恥を掻たなんてこともあります。

日本で人気があるボージョレ・ヌーヴォーは飲みやすいと言う人がいるかも知れませんが、あれは決して高級ワインではありませんからね。

まあ、記念に飲むのなら(タダで)別ですが、自腹だと2〜3000円程度のワインが一番コスパが良いと思います。

蛇足を書いておくと、ワインは何を食べるかによって味が大きく変わりますから、利きワインは、本当はあまり意味がありません。

では。