昨日の続きです。
しかし、一部の特別な人は別にして、高級フカヒレと春雨の違いがわからなかったり、100万円のワインと5000円のワインの判別もできないとなると、何のためにそんなに高いお金を出して、高級品にこだわるのでしょう。
楽器に関しても何十億円もするものと数十万円(これでも結構高いですが)の初心者用の楽器の違いは普通の人にはわからないんですね。
だとすると、一流ミュージシャンが高価な楽器にこだわるのはほとんど意味がないことになります。
すべて自己満足のためということでしょうか。
大分前に、高いワインしか飲まないと言っていた女性がいました(当然、奢ってもらうわけです)。
まあ、1万円以上ですから、可愛いものですが、それで自分の価値を確かめているだけでしょう。
そう言えば、ある政府系機関の理事長は、接待でパリの三つ星レストランに招待された時に、ワインはどうしますかと訊かれ、とにかく高いものと答えました(どこに行っても同じようなことをするそうです)。
彼にとっては味なんかどうでもいいんですね。
高いワインをのみ、高い料理を食べることに意味がある。
この人は自分のふところが痛まないとなると、できるだけ贅沢をするんですが、こんな人が官僚には結構います。
日本では高級品はこうした接待や贈答品に使われることが多いそうですが、多分、みんな本当の価値なんかわからないんでしょう。
ところで、1万円とワインと100万円のワインの間に味に100倍の違いはありません。
これは他のものでも同じですから、やはりコスパが良いものを自分で見つけるのが一番いいでしょう。
ありきたりの結論で申し訳ありません。
では。
味利きは難しい(続き)
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