現代の年季奉公(続き)

20170214081116-5656014fe01ede9aa71838acca1771fc2eb4ef7b.jpg続きです。

昨日書いたように、こうした年季奉公にはいろいろと弊害があるために廃れてしまったわけですね。

簡単に言うと技術習得の効率が悪すぎる。

たとえば、堀江貴文さんが指摘したように、10年もかけなければ鮨職人になれないのは絶対におかしい。

技術を学ぶだけだったら1年で十分のはずです。

少し話が逸れましたが、突然引退を発表した女性タレントの行動には批判の声の方が多いようです。

「大手のプロダクションでも月給5万円ぐらい」とか、「自分たちの時もそうだった」との意見を述べる芸能人もいます。

しかし、芸能界で一般的だからとか、昔からそうだからといって、その慣行が正しいとか、続けても良いことを意味するわけではありません。

月給5万円は、労働時間から考えると、法定最低賃金に達していない可能性があります。

だとすれば、違法行為ですね。

特定の事務所の芸人たちの賃金も安いことがよく取り沙汰されます。

半ば笑い話のようにして話されることが多いようですが、これも仕方がないと受け入れているのはおかしいでしょう。

私は賃金だけではなく、未成年のアイドルもかなり問題があると思っていますが、なぜか労働基準局はほとんど野放しにしています。

世間は最近ブラック企業に厳しくなっていますから、この機会に芸能界のこうした習慣にも思い切ってメスを入れるべきでしょう。

では。