何か斬新なアイデアが出てきた時に、そんなことは自分がとっくの昔に考えたよと言う人がよくいます。
ずいぶん昔の話になりますが、「ウォークマン」の原理を思いついたのは自分だと主張している人が実際にいました。
大抵はまったくの嘘なので話にもならないんですが、仮に本当だとしても、特許を取るなり何なりすべきで、しなかったのなら言っても仕方がない。
思いつきは形にするのがもっとも大変だということがわかっていないんですね。
斬新に思えるアイデアを思いついたとしても、必ず同じことを考えている人間が他に何人もいます。
実現したかどうかだけが問題なんです。
かく言う私も、パリにいた時に日本でクレープの屋台をやったら当たると思ったことがあります。
その当時、クレープは日本では余り知られていませんでした(詳しく調査したわけではありませんが)。
それから日本に帰ってくる前には、ドネルケバブ店の出店を真剣に考えたこともあります。
これも今のように夜店等で見られるほど普及はしてませんでした。
しかし、結局、何もしなかったんですね。
それがすべてです。
考えただけじゃあ何にもならない。
今でも、時々アイデアが浮かぶことがありますが、実行に移すだけの気力がありません。
自分のことを棚に上げて偉そうなことを言わせていただくと、気力がなければ、運も開けない、覚えておいてください。
では。
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