20170223064744-fde21493b53a42e0ce01f17eface563e1b6a8cb2.jpg昨日の続きです。

昨日の話はいわゆる性悪説に基づいていると言えるでしょう。

性悪説とは、中国の思想家である荀子が唱えた人の性は悪であるとする考えです。

だから監視の目を厳しくしなければいけないし、教育が必要であると。

これに対して、性善説というものもあります。

こちらは儒家の孟子が唱えました。

人は生まれつき善であるとする考え方ですね。

たとえば、惻隠、つまり他者の苦境を見過ごせない憐れみの心を生まれつき持っていると主張します。

だからそんなに厳しく監視をしなくても大丈夫だと。

性善説は人間を信じているわけですから、率直な性格な人や楽天的な人に支持されます。 そして、性悪説はシニカルな考え方をする人に支持されるようです。

少し戻りますが、一昨日書いた実験は金額が10ドルと少額なので、比較的簡単に不正を働くことができたのかも知れません。

高額になると恐怖心が出てきますからね。

莫大な金額を着服する人もいますが、これには特別のプロセスがあります。

これについてはまた別の機会にお話しします。

もう少し続きます。

では。