3種類の「様」

20170412070327-05df48efe1485493d6073a9e63032e4c1e31adf6.jpgマナーについて書いていて思い出したのですが、宛て名等に使用する「様」に3種類あることをご存じですか。

以下に簡単に紹介します。

まず、「永様」です。

「様」の字のつくりの下部を、楷書で正しく「永」と書いた、「樣」です。

相手を最も尊敬した書き方とされます。

次が「美様」で、「様」のつくりを美の字の草体のように書くものです。

具体的には「檨」と書きます。

永様に次ぐものです。

三番目が「平様」で、普通に使用される「様」です。

目下の者に用いるとされていますが、通常はこの文字が使用されているようです。

しかし、こんなことはほとんどの人が知らないでしょう。

それをたまたま知っている人間が常識だなんて言い出すのかなあ。

様と殿の違いにうるさい人がいますが、これを聞いたら、様の種類についても、血眼で調べるなんてこともありそうですね。

私は、こうした人に順位を付けるようなやり方は、早く止めるべきだと思います。

時代後れもいいところですから。

では。