税関と通訳(続き)

20170516072030-985b2bf3d15ff9c83e90d6ab097af2e489416452.jpg昨日の続きです。

この聴覚障害者の女性がどのような理由で尋問を受けたのかがわからないのではっきりとしたことは言えませんが、場合によっては人間扱いされないことがあります。

テロリストの可能性を疑われた場合ですね。

テロリストは人権を認める必要がないことになっていますから。

拷問もありえる。

それから、女性は後ろ手に手錠をかけられ、手話を封じたまま留置施設に移送されたというのは当たり前でしょう。

彼女がどのような危険な行為を行なうかわからないんですから、後ろ手に手錠をかけるのは仕方がない。

また、手話を禁じられたとのことですが、アメリカ人係官相手に手話で話しかけてどうしようというのでしょう。

携帯電話も取り上げられ、外部との連絡も不可能の状態に置かれたままだったというのも当たり前です。

取り調べ中に自由に外部に連絡できるような国がありますか。

また、留置場内での携帯電話の所有が認められているところもないでしょう。

ついでに書いておくと、フランスの税関・入国管理局ではもっと扱いが酷いですよ。

私の知っている日本人男性は、突然逮捕され、全裸にされた上で、身体検査をされました。

つまり肛門の中まで調べられたわけです。

当然取り調べはフランス語で、通訳なんか付けてくれるはずがない。

幸い彼は何も持っていなかったので、数時間後に解放されましたが、係官は一切謝らなかったそうです。

どこの国でも大体そんなものだと思った方がいいでしょうね。

できれば改善した方がいいんでしょうが、あまり期待はできないでしょう。

では。