この落語家は「・・・ああいうのを見て、面白いな、うまいなと思われちゃ困るんです」と行っています。
しかし、面白いかどうかを決めるのは客でしょう。
演者が押し付けるものじゃない。
要するに彼は、話芸以外を芸と認めていない。
しかし、演芸の中にはあまり言葉に頼らないものも多いですよね。
たとえば、ジャグリング(曲芸)や奇術は芸ではないのでしょうか。
そして、話芸の中でも漫才や漫談、講談なんかは眼中にない。
落語が日本語を使用した芸の一つであることは否定しませんが、現在の日本を代表する文化ではないでしょう。
昨日も書いたように明らかに時代遅れです。
たとえば、「松本人志のすべらない話」というテレビ番組があります。
ご存知の方も多いと思いますが、人気芸人が自分が経験した面白い話を語るといった内容です。
かなり前のことですが、この番組に落語家が出演したことがあります。
完全に浮いていましたね。
話のテンポが番組にまったく合っていない。
落語家というアイデンティティを守ろうとして独特の口調を崩したくなかったのかも知れませんが、話し方を自由に変えられないのでは、芸があるとは言えないでしょう。
もう少し続きます。
では。
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