昨日の昼は思い立ってクロック・ムッシュ(croque-monsieur)を作りました。
最近では、日本のカフェでも出すところがあるそうですら、知っている人も多いと思います。
要するにハムと溶けるチーズを挟んだホットサンドですね。
上のパンを乗せないでオープンにすることも多いようです。
そして、溶けるチーズの上には粉チーズが振りかけてあって、焦げています。
ご存知ないかたは、オーブントースターがあれば簡単に作れるので一度試されたらどうでしょう。
フランスでは昼食や軽食によく食べますし、ビールにもよく合います(フランスでも最近はビールをよく飲むようになってきています)。
これに更に目玉焼きを乗せるとクロック・マダム(croque-madame)になり、ハムの代わりに鶏肉か七面鳥のスライスを使うとクロック・マドモワゼル(croque-mademoiselle)になります。
まあ、この二つはそれほど一般的ではないと思いますが。
蛇足ですが、ご存知のようにムッシュ(monsieur)は男性、マダム(madame)は既婚の女性、マドモワゼル(mademoiselle)は未婚の女性のことですね。
勿論、クロック・ムッシュが男性専用で、クロック・マダムは既婚女性専用、クロック・マドモワゼルは未婚女性専用なんてことはありません。
ちょっと言葉の話をしますと、クロック(croque)はカリカリと音をさせて食べることで、クリスピーなものをかじる感じです。
コロッケの元となったクロケット(croquette)も同じ語源から来ています。
また、クロック・モール(croque-mort)と言う言葉もありますが、これは食べ物には何の関係もなく、葬儀屋や葬儀人夫のことなんです。
まあ、クロックの意味が違うのですが(この場合は消滅させるの意で、モ−ルは死)。
更に余談をするとフランス人はあまり食パンをたべません。
まったくないと言うこともないのですが、パン屋では片隅に置いてあるだけで、日本のようにふっくら柔らかいものがあまりないんです。
クロックムッシュは例外のようなものなのでしょう。
では。
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