小説を読んで何の役にたつのだろう(続き)

20170704071704-73070a7e3cd51fc47fa176b1e3dfd21990b6bc03.jpg昨日の続きです。

良い学校に入り、一流企業に入社したり、高級官僚になりたいと思うのであれば文学を読んでも役に立ちません。

そんな暇があれば受験勉強をすべきなんです。

では、本を読めば、立派な大人になれるんでしょうか。

一般的にいって、文学には反社会的なことが沢山書いてありますから、人格を形成するためにはよくないでしょう。

大体、若い時に本を沢山読んだと自慢する人は、今の自分があるのはそのお陰だと言いたいのでしょうが、よほど自分に自信があるんでしょうね。

私にはとてもそんな偉そうなことは言えません。

ところで、昔の子供は本を沢山読んだと言いますが本当でしょうか。

毎年実施されている「読書調査報告」を見る限りでは、小学生の読書量は毎年増えていますから、これは単なる記憶の美化でしょう。

これに対して大人はどんどん本を読まなくなっています。

20代、30代ははっきりと活字離れの傾向が見られますし、60代、70代では本ではなく、新聞を読みます。

それから最近の子供はマンガばかり読むとの意見もあります。

マンガを読むのは読書ではないとの考えが正しいかどうかは別の機会に考えるとして、実は統計ではマンガを読む子供は本も読むとの結果が出ています。

ついでに書くと、テレビゲームでよく遊ぶ子供は読書量も多く、ゲームをしない子供に較べて特に成績が悪いわけではないようです。

だから、最近の若者は昔より読書をしない、だから駄目なんだとの批判は二重の意味で間違っていることになります。

段々と支離滅裂になってきましたが、私が言いたいのは、何かの役に立つから読書をするわけではないということです。

本を読みたいから読む。

読みたくなければ読まなくても全然構いません。

その人の勝手ですから、無理に押し付けることはないでしょう。

では