ほめて伸ばすか、叱ってのばすか

20170710064533-2aa5185a90cc5ebda331aa04fff73809018c9d99.jpg新聞に、あるIT関連企業で数名のチームのリーダーを務める30代の男性の悩みが紹介されていました。

彼は自分のチームがプロジェクトの締め切りに作業が間に合わず、管理能力に自信を失いました。

それで部下たちに説明のために報告書を出すように指示したのですが、それすら期日が守られません。

彼は「何度注意しても直らない。部下たちにやる気が見られない。このままでは自分の評価も下がってしまう」と嘆きます。

有能さを評価され、若くして管理職に抜擢された彼も部下たちを上手く管理できないんですね。

しかし、彼の部下のミスに対する対応を見ると、「なぜできなかったんだ」など、過去のミスを攻め立てるような「責任追及型」の叱り方をしていました。

このやり方では部下に「自分は無能」だと自信をなくさせ、その結果、彼らは適当に謝っておいてやり過ごせばいいと考えるようになってしまいます。

よくあることですが、叱責や説教ばかりして、部下自身にどうすればミスをなくせるかを考える機会を与えないんですね。

これでは士気が上がるわけがありません。

それよりも「どうすれば締め切りに間に合うと思う?」といった感じで「問題解決型」の問いを投げかけるべきなんです。

つまり、部下が自分で解決策を考えて行動できるような働きかけをすることが必要なんですね。

これはサラリーマンの例ですが、勿論、子供の教育にも通用します。

ほめて伸ばすか、叱って伸ばすか。昔は叱るほうが多かったようですが、今はほめる傾向にあるようです。

しかし、成功した時にほめるのは当然として、失敗した時に叱らないのではなく、また、一方的に責めるのでもなく、自分自身で考えさせることが一番大事なんです。

では。