ある新聞のコラムでカタカナ語の間違いが取り上げられていました。
ボーリングのガターをガーターと言うとか、シミュレーションをシュミレーションと言うとか、いくつか例を上げて、要するにあげつらっていたんですね。
まあ、いいでしょう。
よくある知ったかぶりです。
しかし、紅茶1杯分を入れた袋のことを、ティーバックではなくティーパックだと書いてあったのには笑いました。
ティーバックは女性の下着の一種だなんて揶揄していたんですが、これは恥ずかしい。
なぜかと言うと、正解はティーバッグだからです。
偉そうに人の間違いを指摘したつもりが、自身の無知をさらす(ただ、新聞のコラムですから、校正が見逃したのが腑におちませんが)。
自分でもやりそうなことですから、他人事ではありませんが。
ついでに言うと、私は、バッグをバックと発音する人が多いことが気になります。
テレビでも頻繁に見られ、もういちいち注意もしませんが。
多分、日本人は「ッグ」の発音が苦手なんでしょう。
それから、ナルシズムは本当はナルシシズムなんですが、これは発音の問題でこうなったのだと思います(つまり、言いにくい)。
外国語ではありませんが、「荒らげる」(あららげる)を「あらげる」と読む人が多いのも同じ理由です。
まあ、日本語は発音し易い方に流れていきますから、文句を言っても仕方がないんでしょう(新しいも元は「あらたしい」でした)。
蛇足を書いておくと、私は、シミュレーション(simulation)のような覚え間違いをしやすい言葉は原語のつづりを確認します。
そうするとあまり間違わなくなります。
では。
コメント