自己評価の罠

20170924084019-091bec00813be9ffedec1269d2b6eee2f8553135.jpgタイトルは変わりましたが、昨日の続きです。

昨日書いた大学生はフォーカシング・イリュージョンの典型的な例ですね。

有名大学に入ることだけが目的で、その後のことを考えず、何となくどうにかなると考えていた。

それが厳しい現実に直面して途方にくれているわけです。

そして、行きたくないランクの低い会社に行くくらいならもういっそ今の彼女と結婚して、バイトを適当に続けながら、毎日適当に暮らしていくのもいいかれ知れないなんて言い出す

こういう自己評価が意味なく高い人間にはありがちなことですが、どうしようもないほど自分勝手な考えです。

まず、彼女に対する責任感が皆無。

彼女も自分の都合のために方便として結婚されても嬉しくもなんともないでしょうし、不幸になるのは目に見えています。

また、一流会社で働く親の期待、就職していく同級生へのプライドなんてことも言っていますが、要するに他人の目を気にしているだけで、自分の人生を真剣に考えているわけではない。

この学生は望みの会社に就職したところで、何かあればすぐに挫折して、会社を辞め、その後は、一生不満をかこつでしょう。

ひょっとしたら、自分探しと称して、外国を放浪するかも知れませんね。

そんなものは現実の自分を受け入れることができない人間の逃避でしかないんですが。

この学生は人生の意味をもう一度真剣に考え直し、客観的に自己評価をするべきでしょう。

そして、会社のランクなんか気にせずに、本当に自分がやりたい仕事は何か、自分に向いている仕事は何かを考えることです。

そうすれは同級生や親の目なんか気にならなくなります。

では。