束縛する親

少し前のことですが、電話人生相談へのとんでもない相談が話題になりました。

簡単に言うと、「41歳の次女を付き合っている男性と別れさせるにはどうすればいい」との質問です。

その理由というのが、相手の男性が57歳で36歳の娘を筆頭に3人の子を持ち、デート代やお土産代だけでなく、次女が何かをねだると全部買ってくれる上に自分でお弁当まで作って来る。

これは世間の常識ではないから結婚しても上手くいくはずがない。

さらに、夫は77歳で、相手の男性は57歳だから介護の問題になった時に絶対に苦労する。

いかがですか、納得できますか。

これに対して、回答者は、別れさせたい理由がネットで知り合った定年間近の子持ちであることを心配しているのなら分かるが、弁当を作って来たり、娘になんでも買い与えていることを問題にしているなら、それは、「女の嫉妬です」と答えました。

相談者は認めません。

その上、彼女は2人を別れさせるために手首を切って自殺しようとまでしています。

なかなか凄いでしょう。

普通だったら祝福すべきなのに、何がなんでも別れさせたいと考える。

これはやはり毒親でしょう。

こうした親の一つの特徴は、必ず「お前のためを思って言うんだよ」といった枕詞を付けることです。

しかし、実際は子供を自分の思うように動かしたいと考えているだけです。

そのためには手段を選ばない。

そして絶対に自分の非を認めません。

この相談のケースも相談者はまったく聞く耳を持たなかったようです。

では。