自己評価の高い人たち

前にも書きましたが、人は誰でも自分を周囲の評価よりも若干高めに考え、ちょっとした優越感で自分を支えているところがあります。

これを「平均以上効果」といい、主観と客観の評価のギャップはおよそ20%だそうです。

もちろん、人がプライドや自信を持つことは悪いことではありません。

ただ、自己評価が高すぎるのは問題です。

実力がいまひとつなのに、いつも俺ってグレートな感じでは、周囲は不快に感じるでしょう。

では、なぜ自分を過大評価するのでしょう。

こうした人たちは、実力がいまひとつという現実を変えることはできませんから、本人は不満に感じます。

そしてこれが続けば気が滅入ってしまい、果ては自我崩壊に陥る可能性もあります。

それを防ぐために自分が秀でた点を無理やり探し出して、自画自賛しようとするわけです。

また、自分を正当化するため、周囲をこき下ろしたりもします。

言い換えると、頭の悪い人、能力のない人、嫌われる人ほど、自分を過剰評価するんです。

上にも書いたとおり、それは必要でもあるのですが、問題は、そうした過大評価のために、努力を怠ることがあるんですね。

そのために成長が止まってしまい、自己と周囲との評価の間のギャップが広がります。

そして、それを補おうとさらに自己礼賛に走る。

負のスパイラルですね。

もう少し続きます。

では。