続きです。
相手への合わせ方について、もう少し詳しく説明します。
話し方を合わせる時は、声の調子やスピード、大小、音程の高低、リズムなどに注目し合わせていきます。
状態を合わせる時は、明るさや静けさ、感情や興奮状態などに合わせていきます。
呼吸を合わせるときは、相手の肩や腹部の動きを観察し、同じ呼吸のリズムを取るように合わせていきます。
当然、このためには細かく観察するテクニックが必要になります。
このテクニックをキャリブレーションといいますが、要するに、相手の心理状態を、相手の顔の状態、呼吸の深さ・浅さ・スピード、皮膚の色、目の動き、まばたき、声のトーン・スピードといった言語以外のサインで認識することですね。
例えば、何か心配ごとがある時には、口では「大丈夫」と言っていても、声のトーンや顔色や表情からは沈んだ様子が見て取れるでしょう。
それに対して、楽しい体験を思い出している時には、声がはずみ、血色が良くなり、口元を緩ませてその体験を語っているはずです。
このキャリブレーションは、意識し、訓練することで上達します。
人と話をする時にはやってみてください。
ただし、何度も言いますが、あからさまにはならないように注意してくださいね。
これにより、ほんの些細な変化も察知できるようになります。
そして、結果として、部下や同僚の信頼を得、全体的に云えば、対人関係を改善できるようになるわけです。
では。
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