自己目的型の嘘と社会型の嘘

一般に嘘というと悪いものと言われています。

しかし、反対に、嘘も方便とも言われることもあります。

いずにしても、嘘を聞いたり、自分でついたりせずに生きていくことはできないでしょう。

大きく分けると嘘には「自己目的型」と「社会型」があります。

自己目的型の嘘は、人から良く見られたい、体面を守りたいといった気持ちから来ており、本当の自分を他人から隠すためのものです。

一方、社会型の嘘は、お世辞や謙遜といった社会生活を円滑に過ごすために必要なものです。

人はこの2種類の嘘を場合に応じて使い分け、自分を守りながら周囲の人たちと協調しようとしているわけですね。

しかし、自己目的型の嘘の度が過ぎると、嘘をつかずには人と接することができなくなります。

下手をすると、周りの人たちから虚言癖と思われ、信用を失うでしょう。

また、社会型の嘘がつけないような潔癖な性格だと、人と交流することが苦痛になり、人間嫌いになる可能性があります。

周りの人からは偏屈、変人と思われるでしょう。

嘘は社会と折り合いをつけるための潤滑剤ですから、上に書いたようにつくことなしに生きていくことはできません。

ただ、副作用もありますから、上手く使いこなすようにしましょう。

では。