昨日の続きです。
それから、フランスのナポレオンの話が出てくるんですが、コペルくんたちはナポレオンの功績に胸を熱くするのだそうです。
「わずか10年のあいだに貧乏将校から皇帝の位まで、ひと息で駆け上がった。ナポレオンはどんな状況でも、決して屈することがなかった。なぜナポレオンの一生がぼくたちを感動させるのか。どんな困難な立場になっても、不屈の闘志と王者にふさわしい誇りを失わないからだ」
さらに、おじさんはノートにこう書きます。
「英雄や偉人と言われている人々の中で、本当に尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけ。戦いばかりが注目されるナポレオンですが、新しい秩序を法律で定めて、世界の国々の模範になったものを作っている。それがナポレオン法典」
勝手な基準ですね。
まあ、その人の考え方ですからいいですが。
しかし、実際に世界の規範になるような法典を作ったのは、当たり前ですが、ナポレオン自身ではなく、学者でしょう。
彼の功績とは言えない。
それはいいとして、今の子供たちもナポレオンの名前くらいは聞いたことがあるでしょうが、憧れるかなあ。
価値観が古すぎるでしょう。
まったく、なぜ今になって沢山の人たちがこんな本を有難がるのか本当に理解に苦しみます。
では。
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