善行と偽善

昨日の文章の続きです。

昨日の西野さんの例でも見られるように、有名人がボランティアや支援運動をすると必ず偽善だとか売名といった批判が起きます。

ある大御所俳優の話を思い出しますね。

震災直後、被災地に駆けつけた彼にある記者がインタビューしました。

「偽善とか売名と言われることもあると思いますが・・・」

これに対する答えは、以下の通りです。

「ああ、偽善で売名ですよ。偽善のために今まで数十億を自腹で使ってきたんです。私のことをそういうふうにおっしゃる方々もぜひ自腹で数十億出して名前を売ったらいいですよ」

そして、「寄付したくてもできない」という人たちについては、こう語っています。

「福祉をやるには確かに時間とお金がかかる。特にお金がないと見栄えのいい福祉はできません。でも、お金がない人は時間を寄付すればいい。お金も時間もない人は、福祉に対する理解を示し、実際に活動をしている人に拍手を送るだけで十分。それでもう立派な福祉家なんです。福祉ってそういうもんです。」

素晴らしい言葉ですね。

昨日も書いたように、偽善だとか売名だと批判する人たちは自分では何もしません。

そして、そのことに負い目があるのか、ボランティアや支援運動をする人を必要以上に攻撃しようとします。

これは自分で自分でおとしめるだけでしょう。

何もできないのであれば、せめて邪魔だけはをしないようにすべきですね。

偽善であろうと、売名であろうと、それで救われる人が一人でもいるのなら反対する理由はどこにもないのですから。

では。