「ありのまま」と整形手術

少し前のことですが、ネットで、アナ雪の主人公のエルサ(姉の方)に憧れている女性が紹介されていました。

彼女は主題歌「Let It Go」が大好きで、休日には一人でカラオケに出向き、1時間の滞在中にレリゴーを10回熱唱するそうです。

お気に入りの髪型はエルサ風の一本にまとめた三つ編み。

その上、エルサのような顎がほっそりとした小顔になろうと美容整形まで受けます。

これに対して、「整形して"ありのまま"は違う」との批判が殺到。

しかし、整形しないことが本当に「ありのままに」なのでしょうか。

自分の顔が自分の本来の顔ではないと思っている女性は沢山います。

だから整形をして、本来の自分、ありのままの自分になろうとするわけです。

上に書いた女性も実はすでに今までに計10カ所に手を入れています。

自ら整形手術を受けたことがある作家の中村うさぎさんは、整形は単に美しくなるためではなく、自分の顔を好きになるためにするのだと言っています。

こうありたい自分とありのままの自分は違うなんてありきたりの意見は、悩む彼女たちの心には届かないでしょう。

最後に言っておくと、こうした女性を批判する人たちは、辛一見厳しいことを言っているようでも、切り口や方向性が同じでまったく新味はありません。

考えも底が浅くてお話にならない。

こうしたテーマを本気で論じるのであれば、心理学、整形外科等の専門家と実際に整形手術の意見を踏まえて、もう一歩踏み込んだ議論をして欲しいものです。

では。