菜食主義の罪

先日、テレビである経済評論家でプロ雀士が自分はビーガン(厳格な菜食主義。後で説明します)だと言っていました。

それはいいのですが、菜食主義の長所を長々と語り、他人にも勧めるんですね。

菜食主義は単なる食習慣ではなく、ある種の思想なので、どうしても人にも広めたいと思うようです。

私の偏見かも知れませんが、環境保護派には結構ベジタリアンが多いような気がします。

私がパリに住んでいた時の友人に何人かベジタリアンがいました。

なぜか全員女性で、当然のようにガリガリ。

一人はフランス人でビーガン*でした。

今は日本人と結婚していて、京都に住んでいます。

なのにとにかく鰹節で取った出汁でさえもNGで、当然ながら外食はほとんど不可能です。

*ビーガン(Vegan):少数ですが最も純粋なベジタリアン。牛肉、鶏肉、魚介類といった動物の肉は勿論、卵や乳製品、ハチミツも一切食べません。中でも最も厳しいベジタリアンは、インドのジャイナ教の信者で、一切の殺生が禁じられているため、野菜でも根菜は食べません(根菜を収穫すると野菜自体を殺すため)。

何年か前に、京都で偶然、再会したのですが、一緒に食事をすることもできませんでした。

もう一人もフランス人で、マクロビオティック(玄米を中心とする自然食健康法)の信奉者ではありましたが、人の家に呼ばれたりすると肉も少しは食べるセミ・ベジタリアンですね。

三人目はバツ1、子供二人の日本人と韓国人のハーフで、より緩やかなペスクタリアン*でした。

*ペスクタリアン(Pescetarian):哺乳類の肉は食べませんが、魚介類は食べます。

彼女が肉を食べないのは、哺乳類は知能が発達していて、殺される時に肉の中に毒素が出るので良くないからだと言っていました。

そして、彼女たちは一様に(彼女たちは互いに知り合いではありませんが)、近代医学を信じていないんですね。

いわゆる自然療法ですべての病気は治る、近代医学は新しい病気を生み出すだけだとの主張です。

長くなるので続きは明日。

では。