割り箸と森林面積減少

タイトルは変わりましたが、昨日の続きです。

使い捨ての象徴として批判されることが多い割り箸について少し書きます。

要するに「割り箸を使用することにより熱帯雨林が破壊される」というわけです。

しかし、元々、森林をきちんと管理するためには、間引きや枝打ちが必要で、その際に材木にならない端材がかなり出ます。

これを割り箸にすればいいわけで、そうすれば端材も売れますし、その収入を森林の管理に充てることができます。

さらに使用後の割り箸を燃やして、その熱で電気を作れば無駄がありません。

確かに世界規模で見ると、森林面積が大変なスピードで減少しています。

しかし、その主な原因は決して割り箸ではありません。

本当の原因としては、まず、爆発的に人口が増大した熱帯地域の開発途上国における食料の増産のための森林開墾が上げられるでしょう。

そして、いわゆる焼畑農法ですね。

ただし、伝統的な焼き畑農法は自然と調和した「環境にやさしい農法」であって、森林が回復しないうちに再び同じ場所を農地として利用するために土地を劣化させる最近の非伝統的な焼畑農法が大きな問題なのです。

さらに、干ばつや猛暑などの異常気象のために森林火災が多発していることもあります。

これらに比べれば割り箸の使用なんて大した影響を与えていないんですね。

まあ、わかり易いし、身近にあるものだから、やり玉に上げられたのだと思いますが、マイ箸なんかでエコ気分に浸っているだけで、実際には本当の問題から目を逸らしていることに気づくべきでしょう。

では。