なんでも心を持つAIが研究中だとのことです。
非常に面白いテーマなので、少し調べてみました。
要するに病気の症状を伝える際のオノマトペ(擬態語、擬音語)を解析して、病気を診断するシステムを作っているのだそうです。
ううむ、確かに日本語はオノマトペが多いことで知られていますし、病気の時に、痛みをたとえば「ずきずき」や「がんがん」といった言葉で伝えようとすることは結構あります。
だから、状態の表現の仕方をAIで解析して、診断に役に立てようというアイデアはいいでしょう。
しかし、それは心を持つこととは関係がない。
最近、沢山のAI搭載の家電やロボットが販売されており、「会話が通じており、コミュニケーションがちゃんとできている。まるで心があるように感じた」といった話をよく聞きます。
しかし、人間の心というものがよくわかっていないようです。
私が考える心、つまり、自我とは、欲望を持ち、自ら何かをしたいという感情を有することです。
いくらAIが膨大な知識を吸収し、さまざまなデータに基づき、人間からの働きかけに上手く対応できたところで、自ら何か行動を起こしたいと考えないのなら、そこに心はありません。
要するにAIには欲望がないんですね。
欲望がなければ、心を持つことは絶対にありません。
そして、今のところAIが自発的に行動を起こしたという話は聞きません。
少なくとも当分の間はAIに心を持たせることは不可能でしょう。
では。
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