昨日の続きです。
大相撲では、「女人禁制」として土俵に女性があがることを禁じています。
しかし、その理由については、伝統だからとしか言わないんですね。
それはそうでしょう。
女性には月のもの、つまり生理があるから穢れだと見なされているからです。
儒教の影響を受けた、明らかに差別思想ですね。
「相撲は神事としての側面もあった、長い伝統をもつ一つの文化である。
伝統の価値を合理性だけで評価してはならない。
男女平等の考えはまだ新しく普遍的ではない。
女性が土俵に上がることを認めるべきではない」などといった意見もあります。
なんというか、めちゃくちゃですね。
男女平等の考えは普遍的ではない、男尊女卑の方が正しいとでも言いたいのでしょうか。
たとえば、オリンピックなんか、最初の頃は、女性は参加はもちろん、観戦することもできませんでしたが、今では誰も女人禁制なんて言いません。
テレビのコメンテーターたちは、今回の件は間違っているが、伝統は尊重した方がいいなんて当たり障りのない意見ばかり言っていますが、この辺のことをまったく考えていないようです。
ついでに言っておくと、仏教でも女人禁制のところがあります。
しかし、本来の仏教には、ある場所を結界して、女性の立ち入りを禁止する戒律(女人結界と言います)は存在しません。
道元の正法眼蔵にも、日本仏教の女人結界を「日本国にひとつのわらひごとあり」と批判している箇所があり、法然や親鸞なども女人結界には批判的だそうです(出典:ウィキペディア)。
伝統は何がなんでも絶対に守るべきものなのでしょうか。
では。
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