無理やりな電車の席取

今、ある高齢者が、自分の所属するグループのために、電車の中に置き紙をして席を取ろうとしたことが問題になっています。

置き紙には、「次の駅から、敬老者が16名乗車します」と書かれていたことのことです。

要するに、みんなで花見に行く時に乗る電車で座りたかったのでこんなことをしたんですね。

これに対して、批判が噴出し、袋叩き状態になっています。

まあ、当然でしょう。

こんなことを許したらみんな置き紙をして席を取るようになります。

大体、この置き紙を作った人も良い歳をして、まともな日本語が書けないようです。

「敬老者」ってなんですか。

うやまわれる方を「敬老者」って呼ぶなんて聞いたことがありません。

そして、これに対して、ワイドショーのMC、○倉氏は、「そもそも、電車にお年寄りがいても、若い人が席を譲らないから、こういうことになっちゃうんじゃないの」とコメントしました。

ううむ、どうかなあ。

これについての面白い調査があります。

「あなたは老人に席を譲りますか」との質問には、ほとんどの人が「はい」と答えるんですが、実際には、席を譲るは中学生や高校生が一番多いんです。

もっとも譲らないのは中年女性で、次が中年男性。

勿論、彼らもアンケートでは譲ると答えています。

まあ、単にいい格好をしたのか、ひょっとしたら、聞かれた時は本気で自分は席を譲ると思っているのかも知れません。

しかし、電車に乗ると、「今日は疲れている」、「他の人が譲るだろう」、「断られたらきまりが悪い」(そういうお年寄りがいますねえ)等々の理由から実行できない。

このように上記のMCの発言は完全に間違っているわけです。

単に印象だけで、何の根拠もなく、最近の若い者理論で批判しただけです。

これはではMC失格と言われても仕方がないでしょう。

では。