今日はかなり理屈っぽい話になることを最初に断っておきます。
と言っても私の頭で考えられる程度のことですから、大したことはないですが。
それでは本題に入ります。
霊やオカルト現象の存在についての議論の際に、ないと主張するなら、ないことを証明しろといったことを言う人がいます。
しかし、この世に何かが存在しないことを証明することは非常に難しいんです。
水素よりも軽い元素はないとか、温度は絶対零度よりも低くはならないといった理論的に確立されたものを別にすれば、ないであろうことは理論的に推測できても、ないものの証拠を提示することはできません。
たとえば、白いカラスがいることを証明するには、どんな言葉を並べるよりも、白いカラスを連れてくればいいわけです。
ところがいないことは事実をもって証明できません(当然ながら、ないものを提示できるはずがないからです)。
やや話がずれるかも知れませんが、クイズでも○Xの場合、何々はないと云った問題が出た場合はXであることが多いようです。
水に浮く硬貨は日本の一円玉以外には世界に存在しないという問題が実際にテレビで出されたことがあるのですが、これも答えはXでした。
そんな硬貨が存在しないことを証明するには世界中のあらゆる国のあらゆる硬貨を調べなければならないし、その調査が本当に間違いがないことも証明しなければなりません。
そんなことは不可能でしょう。
オカルト現象にしても同じことで、絶対にないなどとは誰にも断言できません。
単に、科学的には証明されていないと言えるだけです。
ただし、ないことが証明できないからといって、あるとは限らないことは言うまでもありません。
あることを証明するにはやはり客観的な証拠を提示するしかないでしょう。
つまり、霊などの存在に関する議論には決して決着がつかないんですね。
では。
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