唐突ですが、かなり前に終了したテレビ番組に「世界ウルルン滞在記」というのがありました。
結構人気があったので、覚えている人も多いでしょう。
この番組で、ある女優タイの最北部にあるバンホーン村を再訪しました(再会スペシャル)。
私は、彼女の最初の滞在の時もこの番組を見たのですが、この村は面白くて、文明を避け、部族の伝統的な生活様式を復活させようとする人々が住んでいます。
そこでは今では廃れてしまったらしい虫食(テレビでは芋虫を食べていました)や農耕方法、男性の化粧などを復活させるなど、昔ながらの生活を営んでいるんですね。
当然ながら文明の利器と呼ばれるものはほとんどありません。
村人は皆、仲良く、一緒に農作業などにいそしみ、折に触れては集まり、喜怒哀楽を共にしているように見えます。
しかし、1年9カ月後、この女優が再訪した時には村は変わっていました。
観光客が来るようになり、村人は豊かになった反面、一緒に働くことも、集まって語り合うこともなくなったんです。
村長が変わり、村の方針も変わったからです。
新村長は皆のためだと言っていました。
これを見て、案の定、番組の出演者たちは、残念だ、昔のままでいたほうが良かったなどと発言していました。
文明化が遅れている、いわゆる未開部族などに対しても、同じような意見をよく聞くことがあります。
近代文明を入れては駄目だ、伝統的生活を維持して欲しい等々。
長くなるので、続きは明日。
では。
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