都市伝説のウソ (2)

昨日の続きです。

さて、次は万里の長城に優るとも劣らず有名な都市伝説、レミングの集団自殺です。

これにも裏があるんですね。

レミングは北欧や北米に生息するネズミ科の小動物で、増殖し、餌を確保できないほどに数が増えすぎると突如集団で海岸まで移動し、次々と海へ飛び込んで自殺をすると言われています。

そして、これは一般には個体数を調整するために本能が取らせる行動なのだそうです。

群の個体数を調整することで餌の確保を図り、少数の犠牲によって集団を生きながらえさせるわけですね。

ところが、実はこの話は「白い荒野(1958年)」というディズニー製作のドキュメンタリー映画をきっかけに広まった、まったくのウソなんです。

増殖しすぎたレミングが集団で移動を始めるのは本当ですが、これは新たな餌場を探すためであり、死に場所を求めてのことではありません。

この餌場を探す旅の最中に、たまたま不運なレミングが押し出されて崖から落ちたり、小川と間違えて海に飛び込んだりしているだけです。

なお、ディズニーは「白い荒野」において意図的にレミングを"集団自殺"に追い込んだ疑惑があり、動物愛護団体より抗議を受けているそうです。

これが本当だとすればディズニーもとんでもないことをするもんですね。

もう少し続きます。

では。