日本の子供は本を読まないか?(続き)

昨日の続きです。

日本の子供は他の国の子供と較べて本を読まないという調査結果が納得できないといった話をしましたが、では昔と較べればどうでしょうか。

私の小さいころには、本は割と貴重なものだったと思います。

本なんかなかなか買ってもらうことができませんでした。

せいぜいが誕生日プレゼントやクリスマス(その頃でもありましたよ)くらいで、だから家にはあまり本はなかったと思います。

まあ、図書館に行けばいいんでしょうが、さすがに小中学生にはちょっと難しいんじゃないかな。

だから、私は昔の子供はうんぬんというのはどうも怪しいと思っています。

百歩譲って、最近の子供は本を読まないとしましょう。

ではその理由はなんでしょうか。

向上心がないからだとの主張がありますが、これは短絡的ですね。

私に言わせれば、向上心がどうとかよりも、読書はまず楽しみなんです。

向上心、向上心と言う大人に限って実際には本を読まないんでしょう(読んでもせいぜいがビジネス書やハウツー本)。

実際、子供が本を読まないのは、親が読まないからというが最大の理由ですし。

自分のことを棚に上げて子供に読め読めと言うのは勝手過ぎます。

日本の子供は本を読まないなんて調査結果を見ると、「最近の若い者は」症候群の人たちは大喜びで、「だから駄目なんだ」と言うと思います。

そして、自分は昔は良く読んだと言うかな。

しかし、そんなのは大抵嘘ですし(または思い込み)、もし本当だとしても大人になったからといって向上心がなくていいわけがありません。

大体、大人になってから読まないと言うのは偽者なんですね。

本当に本好きな人は一生読み続けます。

だからと言って偉いってこともありませんが。

上にも書いたように本を読むのはまず楽しみだからです。

そして、楽しみであるのなら、現代ではテレビゲーム、インターネット、携帯電話、テレビ番組等々、他に沢山の娯楽がありますから、読書は媒体として古いためどうしても不利であることは否めません。

それから、読書時間が少ない理由として考えられるのは、受験勉強ですね。

受験生は本なんか読んでる暇はないんです。

更に言えば、読解力や表現力の欠如はマークシート式のテスト方式に原因があると思います。

長文を読み、それに論文で答えるような形式にすべきです。

また、口頭試問も行うべきでしょう。

授業でもディベートや研究発表といったものを増やさなければいけません。

ちょっと話が広がりすぎましたので、この話はまた別の機会に取り上げることにします。

では。