日本は美人国か?−同国人の誇り

昨日の続きです。

日本が世界で13位の美人国だと聞くと、得意そうな顔をする女性が結構いるようですが、何か変な気がしますね。

自分が綺麗だと言われたわけではないんですから。

私は、どんなランキングにせよ、日本が上位に位置したところで、特に誇りには思いませんね。

同じように日本人がノーベル賞を取ったり、オリンピックで活躍することがあってもそれほど嬉しくはありません。

そして、反対に日本人が外国で悪いことをしても何とも思わない。

大昔にあったパリ人肉事件の時も、同じ日本人として恥ずかしいなんてことを云う人がいましたが、私には関係がないと思っていました。

日本人にも当然ながら犯罪者はいますし、たまたま外国で犯罪を犯し、自分がその国に住んでいるからといって責任を感じる必要はないでしょう。

こうした同国人への感情移入が過ぎると、たとえばスポーツの国際大会なんかでの応援の過熱を招きますし、結果が思わしくないと、過剰なバッシングが始まったりします。

また、こうした感情は、どこかの国の人間が悪いことをすると、何の罪もない同国人を差別するといった行為に繋がります。つまり、人種差別を助長するんですね。

実際に、今、アメリカでアラブ人がそんな目に会っています(多くの映画でその辺りのことが描かれています)。

勿論、日本でも同じようなことがしょっちゅうあります。

いいことだけを誇りに思って、反対のことは思わないようにすればいいと言うかも知れませんが、それは理屈であって、人の感情というのはそうはいかないでしょう。

私は、最近特にこうした感情がテレビ局を初めとするメディアが意図的に煽られているように感じます。

そして、それが間違った方向に誘導されるのではないかと危惧しています。

では。